今使用しているファンデーションの説明に、細かい粒子が光の加減をしているとありました。
確かに、鏡を前に顔を左右ゆっくり動かしてみてよくよく見てみますと、オーロラのようなファンデーションのノリの変化が見て取れました。
パール感とでもいいましょうか、それが均一に塗られたファンデーションに立体感を与えて自然な仕上がりに導いていると感じました。
化粧をするにあたって、特に気をつけているのは自然さです。
それには昔苦い思い出があり、それで注意するようになりました。
化粧に懲りすぎて、その完成度の高さを周囲から素晴らしいと褒めて頂いたのですが、でもそれは芸術的には褒められるに相応しくても、一個人の人間の顔に施すにはあまりにも濃すぎたのでした。
その当時の私の化粧法は、ベースメイクに特に力を入れていました。
肌のおうとつをまずは整えて、ハイライトやシャドーを塗るのに集中力を使いました。
こめかみや頬と、鼻筋に顎など、顔を立体的に見せるのに色を分けて塗りました。
そして次には肌を綺麗に見せる塗り方です。
何段階にも分けて様々な種類のファンデーションを独自の方法で塗り上げていました。
そんなふうに凝っていたものですから、作品としては良くても、日常のファッションとしては馴染まないものでした。
それでも化粧が好きでしたので、そのスタイルを続けていたところ、暑い最中の仕事中にふと笑顔になった直後に信じがたい事が起こりました。
化粧を施している部分が、メキメキッとひびが入ったのでした。
その直後に笑いが起こりました。
これは恥ずかしかったです。
それ以降、厚塗りにはくれぐれも注意を払うようになり、自然な感じに仕上げる事を重視するようになりました。
それにはまず、薄化粧でも自信が持てるように素肌のお手入れを開始しました。
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きめの細かい素肌になったら、これからは化粧はお粉だけにしようと思っています。